動物系統学分科では,内陸棲の動物を対象に分類学・系統学・形態学・生物地理学・種分化についての研究を行っています.キーワードは「内陸棲動物の多様性研究」です.脊椎動物,無脊椎動物を問わず,様々な分類群を対称として,系統分類学的研究を行いたい学生を歓迎します.
准教授の中野は,ヒル類の系統分類学を専門としており,特に捕食性ヒル類を中心に研究を進めると共に,陸棲端脚類(ハマトビムシ類)やクモ類についても共同研究を行っています. 助教の岡本は,爬虫類の分子系統地理・種分化に興味を持っており,現在は日本列島とその周辺のトカゲ属の生物地理と種分化について研究しています.
当分科には、総合博物館の本川雅治教授が併任スタッフとして参加しています。本川氏の専門は、哺乳類の分類・系統学で,東アジアの小型哺乳類を対象に国際共同研究を展開しています.
研究の進め方としては,フィールドワークによる採集や博物館標本の調査に基づき,形態学的・遺伝学的な手法を用いて,種分類体系,種分化,系統進化,形態進化,変異様式,集団遺伝構造の解明等を視野に入れた分類学,系統学,生物地理学,比較・機能形態学などに関する総合的な自然史学的研究を行っています.研究成果は,新種記載・地理的変異・系統解析・種分化などを取り扱った形で発表されています.
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